おはようございます。
本日も、AmazonプライムのPrime Readingサービスで、現在提供されている本のレビューを行っていきます。
Prime Reading対象本レビュー
AI vs. 教科書が読めない子どもたち
新井 紀子
オススメ度:★★★★
読みやすさ:-
ページ数:290頁
◆内容の概要
AIに負けない人間の力を育てておくべきという啓発本。
◆どんな人にオススメか
来るべきAIの世界でどう立ち回るべきか知っておきたい人。
◆面白いと思った所、興味を持ったところなど
ある問題において、中学1年生は、ランダムなサイコロ並の判断力しか持っていない可能性があるような調査結果が出たところ。
◆mugenkaiの感想:
今回試験的に、iPhoneの読み上げ機能を使って、この本の9割ほどを読みました。
そのため読みやすさの記載は、今回なしとしています。
この本のテーマである「AI」を「アイ」と読む、リンクが貼ってあるところは意味不明な言葉がはさまれるなど、少しスムーズでないところがある読み上げであったものの、ベッドに寝転がり、目をつぶりながら、本の内容を理解することができるというのは新鮮でした。
我々の仕事の未来を変えるようなAIに関する本を、このように機械に読んでもらい、内容を把握したわけですが、筆者はこのままだとAIによって、仕事が奪われ、大勢の人が不幸になると考えています。
面白いのは、AIが万能だから、人間の仕事がなくなると考えているのではないところです。AIはできることが限られているし、人間が得意なこと、人間しかできないことはあると考えています。しかし、その得意なはずのことが、AIに負けている人間も調査で多くいることが分かったため、このままでは危険だと警告しているのです。
情報を正しく判断する能力、この本のタイトルに沿って考えると、教科書に書かれている内容を、正しく理解する読解力。
これは、AIが不得意な分野であり、改良していくには膨大な時間や研究のコストが必要で、まだまだ精度が低い段階ではあるのに、その能力において、負けている人間が多いということです。
AIが正解している4択の問題で、中学1年生の正答率が23%と、4面体のサイコロを振って答えを決めた方が正解する率が高くなるような調査結果もありました。
動画や短いメッセージで情報を得る方法が増えて、じっくりと一文一文を理解し、正しく情報を汲み取る能力が年々衰えて行っているのかもしれません。
人間が得意だから残り、発展していく仕事すらAIが担った方が良い結果が出せるのであれば、そのような人達は仕事を失い、苦しむことになります。
楽観でも悲観でもなく、AIと上手く共存していくため、本書を読み、今から対応していくべく行動をしてみるのはいかがでしょうか。
2021年8月28日現在Prime Readingで読書可能。
※Prime Readingは、Amazonプライムのサービスの1つです。読書可能な本に関しては、定期的に入れ替えられますので、現在無料で利用できない可能性もあります。ご了承下さい。
コメント