Prime Readingレビュー292冊:凪のお暇 1巻

おはようございます。
田村正和さんがお亡くなりになりました。
昭和や平成を駆け抜けて行った人がどんどん亡くなっていく時代になったのだと、こういう報せを聞くたび感じるようになりました。

本日も、AmazonプライムのPrime Readingサービスで、現在提供されている本のレビューを行っていきます。

Prime Reading対象本レビュー

凪のお暇 1巻
コナリミサト

オススメ度:★★★★★
読みやすさ:★★★★★
ページ数:164頁

◆内容の概要
空気を読み続けて限界まですり減ったOL・凪が全てを捨てて色々な一歩を踏み出し、小さく新しい世界に出会い続けるお話。

◆どんな人にオススメか
他者と自分を比較し続けてすり減っている人。

◆面白いと思った所、オススメポイントなど。
読み進めるごとに、「あるある」が、連続した波のように次々と襲い掛かってきて、共感に溢れてしまう所。

◆mugenkaiの感想:
ドラマ化されていたので、タイトルだけは知っていました。
1巻だけだから、かなり中途半端なところでもやっとした感じで、読了してしまうかなと、後回しにしていたのですが、同じ作者の「珈琲いかがでしょう」面白かったので、今回読むことにしました。

「空気読まなきゃ。」と、自分を殺しながら、周りとうまくやって来た、OLの主人公・凪。

毎日毎日、なんとか頑張ってきていましたが、恋人の心無い一言を偶然聞いてしまい、心の限界を超えて、過呼吸で倒れてしまいます。

そして、恋人との思い出の品や、家具、仕事まで捨てて、凪はしばしのお暇をいただきます。

登場人物すべてがリアルで、嫌な上司も、嫌な同僚OLも、ダメな元・恋人も、ダメだよと思いながらその行動一つ一つに「あるある」を感じ、共感してしまいます。

お暇の間、凪は、今まで封じ込めていた自分を少しずつ開放していくのですが、それがうまく行くこともあれば、失敗することもありへこむ。

でも、良いことの方が少し多くて、三歩進んで二歩下がりながら、幸せを見つけて行く凪の姿に心癒されます。

1巻の濃度が濃く、満腹感があるような、一気に読めてしまって、物足りないような不思議な読後の感覚がある作品でした。

色々、自分を抑え込んで自己肯定感を失っているなら、ちょっと自分を解放して、新しい世界が見え始めている凪の姿を見て、癒されてみてはいかがでしょうか。

2021年5月19日現在Prime Readingで読書可能。

※Prime Readingは、Amazonプライムのサービスの1つです。読書可能な本に関しては、定期的に入れ替えられますので、現在無料で利用できない可能性もあります。ご了承下さい。

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