Prime Readingレビュー267冊目:わたし、定時で帰ります。

おはようございます。
ゴールデンウィークを前に緊急事態宣言発令ですが、今年も特に外に出かけるつもりはなかったので、本でも読んで過ごそうと考えています。

本日も、AmazonプライムのPrime Readingサービスで、現在提供されている本のレビューを行っていきます。

Prime Reading対象本レビュー

わたし、定時で帰ります。
朱野 帰子

オススメ度:★★★★★
読みやすさ:★★★★
ページ数:397頁

◆内容の概要
定時で帰ることを人生の信念としていたOLが、残業必至のブラック案件に巻き込まれたことで起こる人間ドラマを描いた作品。

◆どんな人にオススメか
・会社に縛られている人。
・働き方改革に物思うところがある人。

◆面白いと思った所、オススメポイントなど。
登場人物が身近にいそうな人ばかりで、その行動や理念に思わずうなずきながら、楽しく読めるところ。

◆mugenkaiの感想:
Prime Readingの小説部門で上位に来ていて、確か、ドラマ化されていたよなあと思ったので、読んでみることにしました。

主人公はOLの東山結衣。
会社の人たちにどう見られようとも、定時で帰ることを信念とし、頑なにそれを守ってきました。

しかし、上司のマネージャー福永が、予算的にも人員的にも無茶な案件を持ってきます。
それが不幸にも稟議を通ってしまうことで、チーム全体は、サービス残業必至の状態に陥ってしまいます。

どんな無茶なスケジュールでも会社にとどまり続け着実に仕事をこなす晃太郎、体調が悪かろうが絶対休まないOL・三谷、仕事の効率が著しいく悪い男・吾妻、いまいち仕事にやる気が見られない今どきの新人・来栖。

読者の周りにもいそうなリアリティーのある登場人物たちが、うまく行かないプロジェクトの中で、本音と建前の中でもがきながら、ゴールを目指していく。

ラストで一応の決着はつくのですが、この試練を乗り越えて主人公たちは幸せになったのかと言われるとよくわかりませんでした。

定時に帰って自分の時間を大切にする結衣の生き方も大事だし、ワーカホリックレベルに仕事に没頭する晃太郎の生き方もわかる。

自分も、10年ほど前は平日は毎日残業、土曜出勤は当たり前の毎日を過ごしていたし、それが楽しかった。
今は、残業がなくなり、週休2日がスタンダードとなり、大分給料が減りましたが、色々と自由に使える時間が使えてこちらも楽しい。

働き方改革などと言われ始めていたところに、新型コロナの影響で、否応なく働き方が大きく変えられてしまったこの時代。
自分が小説のような状況になったらどう行動するだろうかと、思いを馳せ、自分の仕事への向き合い方など再確認してみてはいかがでしょうか。

2021年4月24日現在Prime Readingで読書可能。

※Prime Readingは、Amazonプライムのサービスの1つです。読書可能な本に関しては、定期的に入れ替えられますので、現在無料で利用できない可能性もあります。ご了承下さい。

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