Prime Readingレビュー520冊目:運命の恋をかなえるスタンダール

おはようございます。

本日も、AmazonプライムのPrime Readingサービスで、現在提供されている本のレビューを行っていきます。

Prime Reading対象本レビュー

運命の恋をかなえるスタンダール
水野 敬也

オススメ度:★★★
読みやすさ:★★★★
ページ数: 314頁

◆内容の概要
親に起因する子どもの頃のトラウマに苦しむ女性が恋愛を機に師とともに人生を変えて行く物語。

◆どんな人にオススメか
今の環境に満足していないが、そこから飛び出す行動もしていない人。

◆面白いと思った所、興味を持ったところなど
「絶望は幸福への伏線である」

◆mugenkaiの感想:
主人公、万平聡子(まんだいら さとこ)は、過去、考古学者の父が起こした捏造事件によって、子ども心に傷を負い、大人になっても精神障害に苦しんでいた。
目立たないよう地味に、読書だけを生きがいに生きてきた聡子。
その前に自分の理想のような男性が現れる。
彼をマリウスと呼び、密かに結ばれることを夢見ながらも、絶対無理と悲観する聡子。

ある日、本棚から落ちた「恋愛論」からその著者のスタンダールと名乗る男が現れ、恋愛のテクニックを指南するようになります。
彼は聡子が生み出した妄想の人物なのか、それとも本当にあの世から現れたフランス人作家の霊なのか、謎を含んだまま、聡子の人生を変えるためのチャレンジが始まる。

「夢をかなえるゾウ」の水野先生らしく、今作も謎の存在が、人生どん底の女性を変えるべくアドバイスをしていきます。

ゾウは、ガネーシャという神様でしたが、今作のスタンダールという存在は、どういうものなのか、どうして現れたのかというのが、本作のポイントになっています。
ガネーシャほどクセは強くないものの、今作のスタンダールも個性があり、時々見せるよくわからない行動・言動のワケが最後、腑に落ちた時、何とも言えない気分になりました。

どうにもならないことだらけの中、どうにかなることだけ努力して克服していく聡子の姿から、行動することの大切さを改めて感じてみるのはいかがでしょうか。

2022年1月2日現在Prime Readingで読書可能。

※Prime Readingは、Amazonプライムのサービスの1つです。読書可能な本に関しては、定期的に入れ替えられますので、現在無料で利用できない可能性もあります。ご了承下さい。

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