おはようございます。
体の血液の状態を良くするため、今日も足踏みしながら読書をしています。
リモートワークで弱っていたのか、ふくらはぎに筋肉痛を感じていますが、頑張って続けます。
本日も、AmazonプライムのPrime Readingサービスで、現在提供されている本のレビューを行っていきます。
Prime Reading対象本レビュー
鬼人幻燈抄 葛野編 水泡の日々
中西 モトオ
オススメ度:★★★
読みやすさ:★★★
ページ数:279頁
◆内容の概要
江戸時代、数奇な運命を辿った兄妹と家族同然の幼馴染を巡るお話。
◆どんな人にオススメか
善悪の無い、ただただ真っすぐな想いが織り成す、暖かさと悲しさの物語を楽しみたい人。
◆面白いと思った所、興味を持ったところなど
遠い未来・平成の話が、江戸時代に紛れ込んでくる所。
◆mugenkaiの感想:
父親から虐待を受ける妹を助けるために、家を飛び出した兄。
行く当てもない兄妹を引き取り、家族として迎え入れてくれた、師とその娘。
時は流れ、娘は集落の象徴となる巫女になり、兄はその巫女の護衛となる。
兄と巫女は、お互い想い合うも、自らの信念を守るため、その気持ちに蓋をして、別々の道を生きることを決意する。
一方、妹は幼い自分を必死に助けてくれた兄に只ならぬ愛情を感じていた。誰にも譲りたくない兄も、巫女になら自分の気持ちに納得して、委ねられると思っていた。
兄と巫女の真意を知らない妹は、気持ちが溢れ、歯車が狂いだす。
自分を救ってくれた師への愛、余所者を受け入れてくれ集落の愛、幼馴染への愛、憧れへの愛、子への愛、同胞への愛、兄の愛、妹の愛。
ただただ、善悪の無い愛が絡まって、暖かい日々をつくっていました。
そして、強い思いを貫き、そこに間違いなどなかったはずなのに、悲しいズレが生じてしまう。
誰も悪くないのに、どうしようもなく現れてしまった無情な世界が、そこに描かれます。
悲しくも切ない感情が溢れた人間の物語を読んでみてはいかがでしょうか。
2021年11月10日現在Prime Readingで読書可能。
※Prime Readingは、Amazonプライムのサービスの1つです。読書可能な本に関しては、定期的に入れ替えられますので、現在無料で利用できない可能性もあります。ご了承下さい。
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