おはようございます。
明日は健康診断なのですが、今年から検便が2回採取が必要ということに今朝気付きました。いつも通り、1回だと思って、明日の朝、気づいていたらどうしていたのでしょうか。同じものを2つの検査キットに詰めて2日分として、提出していたかもしれません。
本日も、AmazonプライムのPrime Readingサービスで、現在提供されている本のレビューを行っていきます。
Prime Reading対象本レビュー
配達あかずきん 成風堂書店事件メモ
大崎 梢
オススメ度:★★★★
読みやすさ:★★★
ページ数: 269頁
◆内容の概要
駅ビルにある書店・成風堂の周りで起こる謎の事件を、書店員達解決していくミステリー短編集。
◆どんな人にオススメか
凶悪な犯罪ではなく、日常に潜む謎解きを楽しみたい人。
◆面白いと思った所、興味を持ったところなど
ミステリーものだが、解決する謎が強盗・犯罪ではない所。
◆mugenkaiの感想:
本屋が起点のミステリー短編集ですが、本屋で人が死んだり、本が凶器に使われたりはしません。
本にまつわる事件、謎が発生し、書店員達がそれを解決するという話が5作載っています。
まずは、「パンダが囁く」。
書店員が、お客さんから示されたあやふやな手がかりから、お目当ての本を探すというあるあるなシチュエーション。
そんな中でも、とびきりよくわからないヒント「あのじゅーさにーち いいよんさんわん ああさぶろうに」。
これが示す三冊の意味とは?
続いて、「標野(しめの)にて、君が袖振る」。
常連の老婦人が、ある本を買った後で行方不明に。
その老婦人は、何年も前に息子をひき逃げで、失っていた。その本と失踪の関係とは?
「配達赤ずきん」
美容院に配達された雑誌。その中に挟まれていたのは、最初に読んだお客さんの盗撮写真と誹謗中傷の言葉。誰がどうやって、何の目的でそのようなことを行ったのか?
「六冊目のメッセージ」
入院中の女性を励ました五冊の本。その本を母に勧めてくれた男性店員にお礼を言うため、退院した女性は成風堂書店を訪れる。しかし、該当する男性店員はいなかった。彼の正体とは?
「ディスプレイ・リプレイ」
出版社が販促のため開いた書店対抗のディスプレイコンテスト。アルバイトがやってみたいと名乗りを上げ、成風堂も、参加することに。アルバイトとその友達が作り上げたディスプレイはかなりの完成度で、人気漫画の販促に一役買っていた。しかしある日、そのディスプレイは黒いスプレーでぐちゃぐちゃに汚された。一体、だれが何の目的でそんなことをしたのか?
とこのように、犯罪が全くないわけではないですが、強盗・殺人のような凶悪犯罪は出てきません。解説を読んで初めて知ったのですが、「日常の謎」というジャンルだそうです。
重い犯罪ではなく、日常のすぐそばにあるような謎解きのため、軽い気持ちで読めます。
2番目の 「標野(しめの)にて、君が袖振る」は過去の悲惨な事件の真相が、長い時を経て、暴かれるのかと思ったのですが、全然違った結末を迎えました。でも、これが良いラストで、この作品はそう暗くなったり怖くなったりしないミステリーなんだなと感じさせてくれました。
元書店員が描く書店の風景が精細で、本当にあった話の様に感じさせてくれるこの小説、一度読んでみるのはいかがでしょうか。
2021年9月28日現在Prime Readingで読書可能。
※Prime Readingは、Amazonプライムのサービスの1つです。読書可能な本に関しては、定期的に入れ替えられますので、現在無料で利用できない可能性もあります。ご了承下さい。
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