Prime Readingレビュー170冊目:大岡越前

おはようございます。
このブログ生活を始めてから、本のインプットが増えて、小さなPCDAがかなりの速度で回り、色々なことに挑戦するようになってきました。
有難いことです。

本日も、AmazonプライムのPrime Readingサービスで、現在提供されている本のレビューを行っていきます。

Prime Reading対象本レビュー

大岡越前
吉川 英治

オススメ度:★★★★★
読みやすさ:★★★
ページ数:353頁

◆内容の概要
名奉行・大岡越前が過去に犯した罪と向き合い、情と法の間で苦しみながら戦う物語。

◆どんな人にオススメか
ままならぬ世間の大きな波の中で苦しみ悩んでいる人。

◆面白いと思った所、オススメポイントなど。
・序盤で軽く触れられただけだと思っていた「生類憐みの令」が実は物語の核になっていくところ。

◆mugenkaiの感想:
最近は時代劇もテレビで放送されることがなくなってきましたが、「大岡裁き」で有名な大岡越前の小説です。

大岡越前が、若い頃は遊び人で好き勝手やっていたが、ある事件をきっかけに悔い改め、町奉行としてお勤めを立派に果たすようになります。

しかし、何年も経った後、過去の過ちに絡む人々が、罪を犯してしまいます。
後ろめたさがある越前は、如何にその罪人を捕らえ、そしてどう裁くのかというお話です。

「生類憐みの令」。
命を大切にしようということで、動物達をむやみに殺生すると罰せられるという法律。
かなり重い処罰で、人々は苦しんだということで、日本の歴史の授業の中でも、かなりの人が覚えている事柄ではないでしょうか。

この天下の悪法によって、登場人物たちは翻弄され、人生を狂わされていきます。その中で、人間らしさで苦しみながらも、最後にはそれぞれの希望を見つけて行くさまがとても自分の心を打ちました。

大きな世間の流れにはどうにもならないという作中の暗い雰囲気が、今の世の中と重なる所があります。しかし、それでも苦しみながらも前向きに進めば、何かちょっとずつ良くなっていくのではないか、そう読後に感じさせてくれる良い作品でした。

2021年1月17日現在Prime Readingで読書可能

※Prime Readingは、Amazonプライムのサービスの1つです。読書可能な本に関しては、定期的に入れ替えられますので、現在無料で利用できない可能性もあります。ご了承下さい。

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